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MILANO‘S REVIEW

MILANO‘S REVIEW

『高岡ミズミ』作品



■恋のためらい愛の罪■(高岡ミズミ)

(インターコミュニケーションズ)
キャスト
永野麻祐(緑川さん)    男にしか興味のない20歳。遊んではいても最後までは許さない。
神谷脩ニ(堀内さん)    麻祐(まひろ)を助けた38歳の弁護士。最初は興味本意で麻祐を抱いたが、だんだん本気になって行く。
中島奈津彦(高橋広樹さん) 神谷の事務所で働く若手弁護士。イイヒトなのか、麻祐にちょっかいをだしているのか不明
シン(福山さん)      麻祐が昔、2,3回遊んだ男。

『可愛いひと』で、切なさ路線を上手く表現していた高岡ミズミの原作です。

でも、原作を読んでなかったので、最初から悪そうな弁護士、神谷(堀内さん)が
偶然麻祐を助けて、女を帰して麻祐を抱いて、事務所でバイトさせて、
弁護している事件の関係でマスコミに叩かれたり、攻撃されるおそれがあって危険なので麻祐を遠ざけて・・という過程の
どのあたりから麻祐に本気になったのか、もっと詳しく知りたいなーと思いました。

■神谷は、最初、麻祐を助けた時は、女を二人連れていたんですよ。
(そのまましけこむ予定だったのでしょうか??)
トーク等によると、最初は凄い遊び人だったのが、だんだん麻祐にマジになった・・・みたいですけどね。

最初はモチロン偉そう。
あんまり麻祐にメロメロなところは見せないで、
(BL読者なら想像はつくくらいの暗示はあるものの)途中でも偉そう。
最後にそれ風なセリフがあっても、最後まで偉そう。

なんで

ムカツク~!!(掘内さんだからでしょうか??)

でも、ベッドシーンはなんか上手い・・・のがまた悔しいんだよね。
(別に嫌いってわけじゃないです。言いたいだけらしい。)

■麻祐の方が、最後まではさせないけど遊び人・・ということで
2,3回の経験はあり、尖った子ではあれど、初心な設定ですし
結構早めから、神谷先生にのめり込んでいるので
カワイソウ~~と感情移入してしまいます。
緑川さん・・・カワイイし。
(自分がけっこうアンアン系の受けが好きだということを発見しました。
あんまし男らしい受けはやっぱり嫌だ!!)

■高橋さんは、絡みはないものの(ネタバレ?)
胡散臭い時はセクシイに。助けてくれる時はさわやかに
かなり柔軟に演じてらっしゃいました。
高橋さんは、こんなさわやか青年声が一番合っているかもと思います。
(確かに、ヒソカ声も菊ちゃんもうまいけどね)

■そして、特出すべきことは、福山さんが、緑川さんを(未遂ではあれど)攻めているってことですね。

「やっと、食物連鎖の下から2番目くらいになれたかな~~」
と言ってらっしゃいましたが(笑)。
悪役で、結構ゴーインなセリフなんだけど、生き生きと喋ってましたよね(笑)

と、いうことで、原作知らずに聴いてもまあまあ満足
原作読んだらもっと良かったかな~と思うので、今度是非読みたいです。



■可愛いひと1■

さて、可愛いひとCDですよ。

その1枚目
親の診療所を継いでいる高根千尋(子安さん)は、別れた妻に頼まれて、時々その弟に会ってあげています。
九州の大学を卒業して上京し働いている絢一(櫻井さん)は、超×300おとなしく、千尋に会ってもびくびくするばかり。

でも、実は、絢一は、千尋のことが好きなのでした。

・・・このCDを聴いた方は皆様、言ってますが
絢一のイジイジ加減がイラツク~~~。というか、櫻井さんの演技と自分のイメージが違ったというか、『??』ではあります。

それと、いくら絢一の気持ちに気付いたといえ、
いくら絢一が職場でセクハラを受けていたといえ

それをやめさせて、強引にうちに連れかえり、その上、そのままベッドに突入な展開の早さに、さすがにBL慣れした私も『???』なのでした。
高根がどういう経緯で絢一を恋人として好きになるかをもっと段階的に知りたかったです。

子安さんの声だけは、スゴクいいですよv。




■可愛いひと2■


高根の親友、各務(森川さん)に助けられ、運命の恋をしたと思っている春(杉田さん)の話。
私はどちらかというと、こちらのカップルの話が好きです。

各務が結婚していたことを知った春は、ショックのあまり、自暴自棄になって、入院までするんですけどね。

このあたりの原作を読んでいないのですが
この、高岡ミズミと言う人は、どーも、切ない展開を書くのがとても上手いような気がします。
でも、理論的に感情の説明がついているかというと、そうでもない。
例えば、春は「もう会わない」と言って、各務の家から去り
各務もそれに『動揺した』と言っているのに
各務は春へのフォローをしないまま、離婚の方を先にしています。
あんな悲惨な別れ方をしたのに、まだ春が自分を思っているとうぬぼれていたんでしょうか?
それとも離婚をしてから説得しようとしたんでしょうか?
その辺りの説明が欲しいのでした。

また、離婚した後も、春には何にも連絡せずに、
1ヶ月?放置してます。
その間、春はヤケになって、知らない人と寝たり、先輩に薬を盛られたりもしてるのです。
(なので春の初体験は知らない人・・と言うのも痛過ぎ)

入院して初めて、春への愛を確信したのなら、
あのままフォローはしないで別れるつもりだったのでしょうか?
春の将来性を案じて葛藤している各務などを聞きたかったかもです。
説明がちょっと足りない感は否めません。

つーことで、高岡ミズミは『感情派』と決定~~(それがどうした。論文じゃーあるまいし)

でもとにかく、このCDは、春の一途さとカワイサ、そして各務の包容力が一応、表現されていたので、納得できる着地なのでした。



■可愛いひと3■


一番納得できなくて、昨日怒っていたワタクシ。
だって、絢一が可愛そうなのですよ。

まずね~。

・千尋は、『高根家の血が断絶するなんて話、ナンセンスだ』といいつつも、絢一の姉で、千尋の元妻が再婚して妊娠したと知ると、メチャクチャ喜んでいる
→ので、絢一は、『千尋さんは本当は子供が欲しいんじゃ』と心配になる。

・おまけに、千尋は、そんな絢一の内心には気付かず、遊びに来た姉の体ばかり気遣うので、千尋は悲しくなる。

・アメリカから帰って来た千尋の従兄弟、龍彦(成田さん)が、
『自分と千尋に見合い話がたくさん来ている』と言うので、もっと千尋は不安になる。

・龍彦の母親からも電話でいやがらせのような言葉を受け
ますます落ち込んで行く。

・そして、とうとう、千尋が絢一にウソをついて見合いをしてしまった日
龍彦がまた『千尋は断わるつもりな見合いはしないだろう』など
千尋を追い込むものだから、龍彦のホテルについていってしまうのでした。そしてお決まりの押し倒しコース~~~。

でも、なぜかココで、これまで絢一が不安になるようなことばかり言っていた成田さん(じゃないって!)がイイ人に急変し
泣いたくらいで途中でやめたり
「ひょっとすると千尋もうちの母にだまされたのかな」
と、なぐさめてくれたりして、一旦うちに帰ります。

が、千尋はその事実に怒って。。。ここも酷いんだけど
「ホテルでやったことを俺の目の前で再現しろ」
と言うんですよね~~。鬼畜すぎ。ヒドイ!子安さんあんまりだ!
(いや、声優さんのキャラは反映されてないから・・多分)

タダでさえ気の弱い絢一なのに、そんなことさせてカワイソウ
おまけに、本意ではなくて押し倒されたわけなのに(まー、部屋に入った自転で悪いという考えもありますが)キビシスギ。

もーとにかく、絢一ばっかし謝っていて、ムカツクのです。

正義の味方のこちとらと致しましては、

「そんならあんたは全然悪くないんか!」
「ちゃんと、『俺が喜んだのはお前そっくりの赤ん坊が生まれるかと期待したからだよ』と説明せんから絢一が不安になるだろ!」
「ヤスヤスと騙されて見合いに行ってしまった不甲斐ない自分を、謝らんかい!
「それを『俺を信じてなかったのか』と怒るだけとはナニゴトや!!
「信じて欲しかったら、不安にならんようにセンかい!!」

と、言いたいところです。
結局、千尋は、最後まであやまらなかったもんね!!ユルセン。


・・・でも、多分、こーゆーふうに理屈を並べて非難ばっかりする恋人は嫌われます。(イタタタ・・・)なので、そーゆーことは友人にやってもらいましょう。

つーことで、
話を交ぜ返すばかりの成田さんキャラと
姉と言いながらも別れた夫のところに来過ぎな元妻と
無神経で俺様(でも声はイイ)な子安キャラと
あやまりすぎな絢一に
不本意な後味となったのでした。(ため息)

注:原作を読むと、絢一もほとんど抵抗してないですね。
(というか、わけがわからなくなると、ついフラフラついていってしまう性格のようだ。)
高根も心では反省していました。

だけど、シリーズ自体はなぜか好きなのですよね。


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